マツダは20日、ディーゼルエンジン特有のノック音を大幅に低減する世界初の技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を発表した。新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」搭載のディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」にも採用(オプション設定)される。

マツダ「CX-3」は今月末に発売予定

「ナチュラル・サウンド・スムーザー」

マツダはディーゼルノック音の発生メカニズムを探究し、燃焼時にコネクティングロッドの伸縮にともない発生するピストンの振動がその原因であることを突き止めた。新開発の「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は、空洞のピストンピンに内蔵することで、ノック音の原因である振動を吸収する技術となっている。

この技術により、とくに発進時やゆっくりとした加速時などに車室内で聞こえやすい周波数3.5kHz付近のディーゼルノック音を、未装着車と比べて最大で10dB低減し、市街地の走行シーンなどで高い静粛性と気持ちの良いエンジン音を提供するとのこと。

「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が採用される「SKYACTIV-D 1.5」は、トルクフルな走りと高回転までリニアに加速する優れた動力性能、高価なNOx後処理システムなしで高い環境性能を実現する、マツダの小型クリーンディーゼルエンジン。これを搭載した「CX-3」は今月末に発売される予定だ。