米Googleは19日(現地時間)、同社のメールツール「Inbox」のモバイルアプリ(Android、iOS)をタブレットにも対応させた。Google PlayまたはAppleのApp Storeから入手できる。Webアプリ版の動作環境も拡大しており、Chromeに加えて新たにFirefoxとSafariでも使用できるようになった。

Inboxは、メールをより使いやすく、今日のWebに適したスタイルで利用できるようにする。Gmailの開発チームが手がける新しいメールツールだ。大量に届くメールを自動的に分類し、情報をインテリジェントに表示するほか、リマインダ機能や、すぐに対応する必要のないメールやリマンダを先送りするSnooze機能を備える。昨年10月に開発発表が行われ、招待形式のベータサービスが始まっていた。招待状はinbox@google.comに試用希望のメールを送って入手する。

Internet Explorerに未対応で、Google Appsアカウントでは使用できないなど、Inboxを使うにはまだまだ制限が多い。しかし、タブレット対応は大きな前進であり、またGoogleは先週、買収後もApp StoreやMac App Storeで提供し続けてきたメールアプリ「Sparrow」の配信を終了させた。メール関連のサービスとツールをGmailとInboxにまとめる準備を着々と整えている。