人材サービスのビースタイルは17日、2016年の採用活動における「面接」「お祈りメール」「リクルートスーツ」の廃止を発表した。

採用活動での「面接」「お祈りメール」「リクルートスーツ」を廃止

学生と向き合う選考に変更

同社は、就職活動がマニュアル化していること、就職うつ・自殺などの社会問題が浮上していることなどを受け、採用方法の変更を決定。学生としっかり向きあい、学生自身も自主的に同社を理解してもらえる採用を目指す。

2016年の採用活動では、「面接」「お祈りメール」「リクルートスーツ」をやめる。「リクルートスーツ」の廃止は、没個性のマニュアル的な就職活動ではなく、自分らしい格好で「思いを込めた就職活動」をしてほしいという理由からだ。

「面接」の廃止は、選考を自己PR・オーディションの場ではなく、学生と企業の相互理解を深めるための場として捉えるため。面接に変わる基準として、学生に前もって「キャプテンだった学生」「勉強キライじゃないよ学生」などの5つのタイプのうち、自分に当てはまるものを1つ選択してエントリーしてもらう。選考では属性ごとに、同社社員と学生がテーブルゲームやディスカッション、プレゼンテーション等を実施する。

また2016年の採用は、両者が納得した上で入社を決めるため、「辞退するまで最終選考に進める」というルールを採用。選考に進めない学生に対し企業が送る「お祈りメール」(「当社では採用出来ません。今後のご健闘をお祈りいたします」という内容のメール)を廃止し、最終選考が終わった後は直接フィードバックを行う予定。

同社人事部は「ありきたりな就職対策に盲目的に労力をかけてしまっていませんか。様々な情報が氾濫する中、周囲の目に惑わされず、自分自身の目で納得するまで就職先を選んでいただきたいと思います」とコメントしている。