富士急行は3月14日、ダイヤ改正を実施する。大月駅でJR中央本線との乗換えが15分以内となるように列車本数を増やすほか、「フジサン特急」「富士登山電車」の運行時間見直しなどを行い、沿線利用者・観光利用者の双方の利便向上を図る。
「フジサン特急」では、上りの初列車「フジサン特急2号」の河口湖駅発車時刻を8時台に繰り上げる。これにより、大月駅到着時刻も現行の9時54分から9時33分に繰り上がり、大月駅9時40分発の特急列車に乗り換えることで、河口湖駅から新宿駅まで約1時間50分で到着できるようになる。「富士登山電車」においては、三つ峠駅や下吉田駅など停車駅での停車時間を延長。駅ホームでの記念撮影や駅施設の見学時間を確保し、より観光に特化した列車であることを前面に出す。
富士急行線では、「Suica」サービスもダイヤ改正当日から開始され、全18駅で「Suica」および相互利用をしている交通系ICカードによる改札機入出場が可能になる。「Suica」へのチャージサービスも富士急行線の12駅で開始するとのこと。
富士急行線ではその他、JR東日本の特急「成田エクスプレス」の河口湖駅乗入れも発表。昨年夏・秋にも実施されており、今年は春の行楽シーズンから直通運転を開始する。
「成田エクスプレス8号(一部運転日は10号)」「成田エクスプレス41号」が中央本線・富士急行線経由で延長運転され、河口湖駅発着に。運転日は3月1日から6月28日までの土休日。成田空港から河口湖駅まで乗換えなしで結び、富士山エリアへのアクセス向上を図る。