NTTドコモとゼンリンデータコムは19日、スマートフォンを使った精度の高い屋内ナビゲーション技術を開発したと発表した。同技術はドコモが提供する「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」の拡充機能として、4月以降に提供開始する予定。サービス開始当初は地下街と駅構内を合わせて全国320箇所が屋内ナビゲーション提供エリアとなる。

両社が開発したのは、スマートフォン搭載のモーションセンサーから情報を得て、自律航法技術で複合的に解析し、利用者の動きを目的地までのルートに合わせて最適な位置に補正するルートマッチングと組み合わせた技術。新技術では、GPS測位が困難な屋内でもナビゲーション機能が利用でき、誤差を数メートル程度に抑えられるという。屋外から地下街へも継ぎ目なくシームレスにナビゲーションを行えるほか、気圧センサーの活用で階段やエスカレーター、エレベーターによる昇降も検知して、フロアマップを階数に応じて自動切り替えもしてくれる。また、これまで屋内測位のために使われてきたBeaconの設置も不要となる。

新技術は「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」の拡充機能として追加される