東京大学農学部のキャンパスに3月8日、「ハチ公と上野英三郎博士像」が誕生する。

「像の粘土原型;植田努氏のアトリエにて」(東京大学大学院農学生命科学研究科提供)

ハチ公が上野博士に飛びついている姿が像に

飼い主が亡くなったあとも、毎日渋谷駅でその帰りを待ち続けた秋田犬の「ハチ公」。ハチ公の飼い主は同学農学部の上野英三郎博士で、生前は体の弱かったハチを自分のベッドの下に寝かせるなど、大変かわいがって育てたという。

ハチ公没後、80年を迎えるに当たり、ハチ公と上野英三郎博士の像を東大に作ろうと、2012年に「ハチ公と上野英三郎博士の像を東大に作る会(略称:東大ハチ公物語)」が発足した。シンポジウムの開催などとあわせ、企業などからも寄付を募り、2014年12月に目標金額の1,000万円に到達した。

像は、ハチ公が上野博士に飛びついている姿で、お互いの愛情あふれる様子をモチーフにした。作成は順調に進み、間もなく同大学農学部のキャンパスに誕生する。

博士に飛びつくハチ(東京大学大学院農学生命科学研究科提供)

うれしそうな表情のハチ(東京大学大学院農学生命科学研究科提供)

除幕式は3月8日に開催。時間は13:00~15:00頃。除幕は東京大学農学部正門を入り、左側のアネックス前にて実施し、農学部弥生講堂一条ホールにて除幕式典を行う。参加費は無料。定員は300名。なお、除幕式典について寄附者(招待者)を優先し、一般参加者は250名程度が別室にてビデオ視聴ができる。