錦織圭選手が2月15日、メンフィスオープンの男子シングルス決勝で南アフリカのケビン・アンダーソンを下し、自身初、ツアー初の同一大会での3連覇を果たした。勝利の証であるギター型トロフィーを手に、喜びをあらわにする錦織選手の姿は非常に印象的だった。アジアのトップ選手として活躍する錦織選手、中国人たちはどのようにこの試合を見ていたのだろうか。
決勝前日「頑張って」「信じてる」
2月14日、決戦前日の中国の錦織選手ファンは「これまでの3試合が逆転勝ち、しかも相手は決勝戦のケビン・アンダーソンよりも世界ランキングが低い選手ばかりだったのに……」と非常に悲観的だった。決勝は北京時間の朝5時、「頑張って」「信じてる」と書き込みつつ、ファンたちは眠れぬ夜を過ごしたに違いない。
中国版ツイッター「ウェイボー」を眺めてみるに、錦織選手のファンはフィギュアスケートの羽生結弦選手に比べるとそれほど多くないようには見える。しかし、しきりに心配するその書き込みからは、けなげな気持ちが伝わってくる。
「打ち方は非常に破壊力がある」
しかし、蓋を開けてみれば見事なストレート勝ち。心配していたファンたちからは「本当にうれしい! 」という喜びとともに、「手に汗握った」とドキドキが伝わる発言が見られた。
また、ファンとは言わないまでも同じアジアからのトップ選手として気にしていた人々からは、「すごい! 」「敬服せざるを得ない」「身体的な素質としては限界があるとしても、錦織圭の打ち方は非常に破壊力がある」「彼はアジア人にぴったりの打法を見つけ出したんだ」と賞賛の声が上がっている。
実はウェイボーには錦織選手の公式アカウントが設けられている。残念ながら更新は2013年で止まっているが、ファンのためにもぜひ再開してほしいものだ。