JR西日本は、可部線電化延伸区間に設置する2つの新駅と、電化開業に合わせて改良工事を行う可部駅のイメージパースを公表した。2017年春の開業をめざすとしている。

中間駅舎イメージ

執着駅舎イメージ

可部駅リニューアルイメージ

可部線では2003年12月に可部~三段峡間が廃止されたが、可部駅から旧河戸駅付近にかけての区間は市街地化していたこともあり、廃止前後から電化延伸に向けた各種活動が推進されていた。JR西日本は2013年2月に可部線電化延伸について広島市と合意し、昨年2月に国土交通省から鉄道事業認可を取得している。

計画によれば、1.6kmにわたる電化延伸区間に中間駅「新可部(仮称)」、終点駅「新河戸(仮称)」の2駅を新設。両駅とも古くから地域を支える「川」をイメージし、自然光や風を取り入れる環境に配慮した設計とする。終着駅となる新河戸駅(仮称)では、屋根の伸びやかな曲線で川を表現する。

また、「地域と共に生きる」可部線を表現するため、沿線を流れる太田川と可部地区特産の鋳物をイメージした駅名板、地域の情報を発信できる掲示板の設置も検討しているという。可部駅では構内を横断する自由通路などを新設し、清潔で開放感のある駅をめざす。