内閣府は16日、2014年10~12月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整済)速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.6%増、年率換算2.2%増となり、3四半期ぶりのプラス成長となった。
景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比1.1%増、年率換算4.5%増と、2四半期ぶりのプラスとなった。
項目別に見ると、民間最終消費支出(個人消費)は実質0.3%増、名目0.5%増。このうち、家計最終消費支出は実質0.3%増、名目0.5%増となった。
民間住宅(住宅投資)は実質1.2%減、名目0.7%減。民間企業設備(設備投資)は実質0.1%増、名目0.5%増となった。
政府最終消費支出は実質0.1%増、名目0.3%増、公的固定資本形成(公共投資)は実質0.6%増、名目0.5%増となった。
財貨・サービスの輸出は実質2.7%増、名目5.7%増。財貨・サービスの輸入は実質1.3%増、名目2.5%増となった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比2.3%増。輸入品目の動きを除いた国内需要デフレーターは同2.0%増となった。
2014年通年で見ると、実質GDP成長率は0.0%増、名目GDP成長率は1.7%増となり、1997年以来17年ぶりに名目成長率が実質を下回る「名実逆転」を解消した。