マクロミルはこのほど、「防災に関する調査」を実施、結果を公表した。
同調査は1月27日~28日、全国の20~49歳の会社員、公務員の男女(マクロミルモニタ会員)を対象に、インターネットリサーチにて実施。有効回答数は1,035名だった。
自分が被災する可能性が高いと思う災害は、「地震」「台風」が8割超
東日本大震災から4年を迎えようとしている現在、被災・防災に対してどのように意識しているか尋ねた。自分が被災する可能性がある大災害が「起こると思う」(近いうちに起こると思う+自分が生きているうちに起こると思う)と回答した人は、「地震」がもっとも多く87%、次いで「台風」84%、「大雨・洪水」78%だった。
被災する可能性がある大災害が何かしら起こると考えている人は81%にのぼることがわかった。
災害が「起こると思う」予想率、「意識している」率トップ3は、東北・関東・近畿
地方別に各災害について比較した。東日本大震災を経験したためか、東北地方における地震の予想率は86%、意識率は83%、関東地方も予想率89%、意識率82%と比較的高くなっている。一方、中国地方、九州地方は予想率が80%以上となっているが、意識率は50%前後と比較的低くなっている。
北海道では大雨・洪水、台風はいずれも予想率が80%以上となっているが、意識率は40%台と低くなっている。北海道は台風の経験が比較的少ないためか、普段の台風に対する意識は低い様子がうかがえる。
また九州地方では、火山噴火の予想率が58%と他地区に比べ高くなっているが、意識率は25%と低くなっている。九州は火山活動が活発な地方ではあるものの、発生頻度が低い災害のためか、普段の火山噴火に対する意識は低い傾向となった。
被災地の復興状況「関心がある」67%で、昨年に比べ7ポイント減少
被災地の復興状況について、現在どの程度関心があるかを尋ねた。「関心がある」(非常に関心がある+やや関心がある)との回答は67%となった。昨年の調査と比較すると、関心があると回答した人は7ポイント減少しており、被災地の復興に対する関心が低くなっていることが推察される。