日本政策投資銀行(以下DBJ)と、三菱UFJリース(以下MUL)はこのたび、MULが運用を開始する企業の防災対策および事業継続管理を支援する商品・サービス(以下新商品)に関し、業務協力協定を締結したと発表した。

近年、自然災害をはじめとする企業の事業継続を脅かすリスクが多様化、複雑化する中で、これらに適切に対応するべく、各企業は防災対策の実施、BCP(事業継続計画)の策定、そしてBCM(事業継続マネジメント)の確立に取り組んでいるという。係る状況下、DBJとMULは、わが国企業全体の防災および BCM高度化の進展に対し、金融面から一層寄与するべく、新商品の開発に取り組んでいたという。

このたびの協定締結により、DBJは「DBJ BCM 格付」を通じて蓄積した防災および事業継続の評価に関するノウハウの一部をMULに提供し、同社はDBJの協力を得て開発した新商品「BCM(防災)サポートプログラム」について運用を行う。なお、新商品は、DBJが提供する「DBJ BCM 格付」融資とは異なる商品になるという。

「DBJ BCM 格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM 格付」の専門手法を導入した世界で初めてという融資メニュー。

既に「DBJ BCM 格付」を取得している MULが新商品を運用することにより、大企業および中堅企業を主たる顧客とするDBJと中堅および中小企業にも厚い顧客基盤を持つMULとが相互補完しつつ、わが国企業の防災およびBCMの高度化を一層進めていくことが可能となるという。DBJと MULは、今後もわが国社会全体のレジリエンス向上に資する企業の防災および事業継続への取り組みを、積極的に支援していくとしている。