それでは、Aクラスの結果だ。評価の仕方はPクラスと同じで競技結果とモデル評価の調和平均方式で評価するのだが、モデルに関しては表彰内容が地区大会とは変わった。Aクラスは非常に課題が多くて見所があるということで、それぞれ特徴に対して秀でたモデルを表彰することにしたという。それにより、地区大会ではモデルも順位付けされて表彰されたわけだが、CS大会に関しては元々参加チームのレベルも高いので、観点別に3つの表彰がなされることとなったのである。
モデル部門のまず1つ目は、地区大会のゴールドに当たるベストのモデルということで「ベスト・オブ・アドバンストクラス」。それから、Aクラス最大の難所である仕様未確定エリアを攻略する技術のレベルの高さと、それをモデルで高度に設計していたという点を評価する「ベスト・オブ・ソリューション」、そして2014年に初めて登場したNXTrikeの強みをうまく引き出すような開発の仕方を採っていたチームに贈られるのが「ベスト・オブ・アプローチ」ということとなった。
よって、これまでのように競技、モデルの上位3チームと、総合の3チームという発表ではなく、競技部門の上位3チームと、前述したモデル3部門が贈られたチームが壇上に上がる形となった。というわけで、まずはD部門Aクラスの競技部門から。R3-D7のぶっちぎりといえる優勝となった。
競技部門(総合)(リザルトタイムのインとアウトの合計)
- 優勝:17.7秒 R3-D7(画像25)
- 準優勝:47.6秒 あんたま(画像26)
- 3位:66.5秒 Champagne Fight(画像27)
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- 4位:75.3秒 追跡線隊HiICSレッド
- 5位:100.4秒 JEMINI
- 6位:107.7秒 Joker艮
- 7位:115.9秒 ごばりき2014
- 8位:128.1秒 BEACON02
- 9位:152.7秒 HELIOS
- 10位:180.0秒 それいけ!ソウコウタイ(金沢工業大学 夢考房)
R3-D7の優勝により、改めて東海地区強し!! というところが見せつけられた形だ。前述したようにインもアウトもきっちりゴールしているのはR3-D7と、準優勝のあんたまのみ。難所に関しては、どちらもすべてをクリアしているわけではないが、仕様未確定やモーグルなど、ボーナスタイムの大きいところはきっちり押さえている。そしてあんたまだが、こちらはタイム的にはR3-D7に30秒の差を付けられてしまってはいるものの、個人参加ということを考えると、レプリカコースなどを予算の都合で所有できなかったことを踏まえると、この結果は特筆に値するはずだ。そして北の雄Champagne Fightは、アウトの-53.5秒というまさに壮絶なタイムなので、インでゴールできていたらどうなっていたのだろうか? というところである。同チームは初参加の2011年にも(その時は、NXTWayを使った現在のPクラスのみ)、好タイムを出し、表彰台に上っていたが(目標は初出場・初優勝だったという)、速度重視はチームの伝統として受け継がれているようである。