マクロミルは13日、消費税8%への増税から1年間の消費行動に関する調査結果を発表した。それによると、2014~2015年の年末年始における個人消費金額は2011年3月の観測開始以来、最低額となった。

同調査は、同社が毎週水曜日に定点観測しているMACROMILL WEEKLY INDEX(マクロミル定点観測調査)のデータから分析したもの。調査方法はインターネット、有効回答数は20~69歳の男女1,000人。

年間を通じて消費が最も多くなる年末年始(12月4週、12月5週、1月1週の3週間)の個人消費金額を直近3年で比べたところ、2014~2015年の年末年始が最も低く、前年比8,100円減の5万4,200円となった。

年末年始の個人消費金額

消費マインドの推移を見ると、増税直前の2014年3月に観測開始以来、最低値の38.7を記録。その後、緩やかに上昇はするものの、殆どの週で前年を下回り、年末のピーク時も前年末より3.8ポイント低い61.0ポイントにとどまった。

個人消費金額の週平均推移については、2014年2月後半から3月末の期間は駆け込み需要により大幅に増加。その後、一気に下降し、10~11月を除いて前年を下回る期間が続き、年末年始の消費金額は前年を大きく下回った。

景況感DI(先行き)を見ると、増税による消費の引き締めを引きずってはいるものの、先行きは"前向き"に感じている人が緩やかながら増加していた。