本田技研工業(ホンダ)は12日、6人乗りの新型ハイブリッド乗用車「ジェイド」を発表した。セダン並みの低全高にミニバンクラスの居住性とユーティリティー、パワフルで上質な走りを実現している。

ホンダ「ジェイド HYBRID X」

「ジェイド」では、足回りや床下部品の小型化を徹底し、効率良くレイアウトした超高密度低床プラットフォームを採用。多くの立体駐車場に対応した低全高でスタイリッシュなデザインに3列シートを備え、見晴らしの良い1列目、足元に広いスペースを創り出すシートスライド機構を採用した2列目、多彩に使える3列目空間を実現した。

ハイブリッドシステムは、1.5リットル直噴DOHC i-VTECエンジンに高出力モーターを内蔵した7速DCTと、リチウムイオンバッテリー内蔵のIPUを組み合わせた「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。低速から高速まで上質な走りと、乗用ミニバンクラスではトップレベルとなる25.0km/リットル(JC08モード)の低燃費を両立している。

安全運転支援システムは、ミリ波レーダーと単眼カメラという2種類のセンサーで構成し、歩行者まで検知対象とした「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を装備。その他にも、「コンパティビリティー対応ボディー」「歩行者傷害軽減ボディー」「VSA(車両挙動安定化制御システム)」「ヒルスタートアシスト機能」「エマージェンシーストップシグナル」などの先進装備や安心性能が採用されている。

新型乗用車「ジェイド」は13日から販売開始。「HYBRID」「HYBRID X」の2タイプが設定され、価格は「HYBRID」が272万円、「HYBRID X」が292万円(ともに税込)。