JR北海道は12日、北海道新幹線用車両H5系の走行試験を含む北海道新幹線の冬期性能検証の実施と、その内容について発表した。

試験試験を行うH5系

北海道新幹線は同じく積雪地域を走行する東北新幹線に比べて、気温や積雪量、雪質、青函トンネル内外の温度・湿度差など、環境面で違いがあるため、開業まで2年間にわたって冬期の性能を確かめるという。

H5系による冬期走行試験は3月1日まで、奥津軽いまべつ~新函館北斗間で実施。最高速度からブレーキを作動して低温・降雪時の滑走制御機能や制動距離を確かめるほか、降雪時や積雪時の走行による台車などへの着雪とその影響を調べる。

着雪や結氷によるポイント不転換を防ぐためのエアジェット式ポイント除雪装置やスノーシェルターをはじめ、冬期対策地上設備の機能確認もあわせて実施。その他、架線からパンタグラフによる集電性能、青函トンネル前後での車両機器箱内の結露状況、低温下での地上設備や車両の動作状況なども確認するとのこと。