梅小路蒸気機関車館はこのほど、京都市内の洛南高等学校・附属中学校の鉄道部と連携した博学連携プロジェクトを実施すると発表した。同部員を特別学芸員に任命して鉄道にまつわるさまざまな題材を研究してもらい、その成果を同館で展示・発表するという。
このプロジェクトでは、発案・企画からロゴの制作、実施に至るまで、すべて鉄道部員が担当。プロジェクト名は「Students' Locomotive -梅小路×洛南鉄研 博学連携プロジェクト-」に決まり、3月21日から4月7日まで梅小路蒸気機関車館にて成果の展示と発表を行う。
今回のプロジェクトでは、同館でも初の試みとして、SLの実物車両を用いた解説展示を企画。鉄道部員が調査した蒸気機関のしくみやSL機器の役割など、同館所蔵のC59形蒸気機関車を用いて解説する。C59形には鉄道部員が考案と作成を手がけたオリジナルヘッドマークが掲出されるほか、ヘッドマークの歴史などを解説したパネル展示も行うとのこと。
旧交通科学博物館から梅小路蒸気機関車館付近まで陸路で運送される鉄道車両の風景をイメージし、鉄道部員が制作した鉄道ジオラマも展示。鉄道部員がこれまでに研究してきた各地の観光SLのうち、一般的に乗りやすいものを厳選してまとめた冊子「SL旅手帖」(3,000部限定)や、鉄道部員がデザインと撮影を担当した入館記念券の配布も行う。