キヤノンはこのほど、ネットワークビデオソリューションの開発・販売を行うスウェーデンのアクシス社(Axis AB)に対して、普通株式の公開買付けを実施すると発表した。これにより、キヤノンはアクシス社の発行済普通株式の100%(6,946万1,250株)を取得し、連結子会社化を目指す。
アクシス社は1984年設立。ネットワーク監視カメラメーカーの世界最大手として知られ、2014年12月期の売上高は約770億円、純利益は約76億円に上る。従業員数は1,941人(2014年12月末)。
キヤノンは、ネットワーク監視カメラ事業を有望な新規事業の一つと捉え、今後のキヤノングループにおける成長の原動力として位置付けているという。
アクシス社の連結子会社化により、キヤノンの光学・イメージング技術とアクシス社のネットワーク映像処理技術が連携。先進的で高性能なネットワークビデオソリューションの提供が可能となるとともに、アクシス社はキヤノンの研究開発力や製造技術を活用することで、製品競争力の向上を図ることができる。また、知的財産分野におけるポートフォリオ強化や販売・サービス網の充実を見込んでいる。
買い付け総額は約3,337億円で、買い付け開始時期は2015年3月初旬を予定している。