米Microsoftは2月11日(現地時間)、クロスプラットフォーム/クロスサービスのカレンダーアプリ「Sunrise Calendar」を開発・提供するSunriseの買収を発表した。
「モバイル優先、クラウド優先」に従ったプロダクティビティの"reinvention (再発明)"を進めるMicrosoftは、昨年12月にモバイルデバイス向けメールアプリを開発・提供するAcompliを買収し、1月末にAcompliをベースにしたiOS/Android用「Outlook」アプリをリリースした。Sunriseの買収もプロダクティビティを再発明する取り組みの一環だ。Rajesh Jha氏は(Outlook/Office 365担当コーポレートバイスプレジデント)は「モバイルのEメールとカレンダーにおいて、より有用で、素晴らしい体験を全てのプラットフォーム向けに作り出すのがわれわれの目標だ」と述べている。
Sunrise Calendarには、iOS版、Mac版、Android版、Web版などがある。Google Calendar、iCloud、Exchangeカレンダーをサポート、またFacebook、Twitter、LinkedIn、Evernoteなどたくさんのアプリと連携し、複数のカレンダーサービスやアプリのイベントをSunrise上でまとめて確認できる。天気予報表示、おもしろカレンダーなど機能も豊富だ。アイコンや余白を活かしたレイアウトによってたくさんの情報が書き込まれていても見やすく、シンプルで分かりやすい操作によってモバイル端末でもすばやくスケジュールやイベントを追加できる。
Sunrise Calendarは、これまでThe Verge、New York Timesなど数多くの媒体でおすすめのカレンダーアプリとして紹介されてきた。すでに数百万規模のユーザーが存在する。Acompliを買収した時と同じように、MicrosoftはSunriseの買収で数多くのiOSユーザーやAndroidユーザーにリーチできる。11日の買収発表後も、引き続きSunrise CalendarはApp Store、Mac App Store、Google Playなどで無料で配信され続けているが、今後についてJha氏は「Sunriseの成功をさらに推進させ、その革新性を他のMicrosoftのアプリとサービスに適用する方法を、数カ月の間に公開する」と述べるに留めている。