ノエビアグループの常盤薬品工業はこのほど、「UV対策の実態に関する調査」の結果を発表した。同調査は1月16日~18日、全国の20~59歳の女性1,000名(うち乳幼児・小学生の子どもがいる母親227名)を対象にインターネット上で実施したもの。
まず、乳幼児・小学生の子どもがいる母親に「子どもに日やけ止めを使用したUV対策を行っているか」を聞いたところ、「行っていない」と回答した母親は58%を占めた。
その理由として、1位に「面倒だから」(30%)、2位に「日やけ止めの刺激が気になる」(23%)があがった。また、「日やけしてもかまわないと思っている」母親も20%を占め、子どものUV対策に関する意識の低さがうかがえる。
また、女児の母親の46%がUV対策を行っているのに対し、男児の母親では37%と約10ポイントの違いがあった。UV対策を行わない理由として多くあがった「日やけをしてもかまわないと思っている」という回答では、男児の母親が25%なのに対し、女児の母親は14%。また、「日やけ止めの刺激が気になる」という回答では、男児の母親が19%なのに対し、女児の母親は26%と、男児と女児ではUV対策はもちろん、肌に対する安全性への意識も異なることがわかった。
続いて、「10~20代の頃のUV対策の程度と現在の肌状況に対する満足度」を調査した。その結果、10~20代の頃から「外出前・外出中ともにUV対策をしていた」人で、現在の肌に「満足している / やや満足している」と回答した方は51%を占めた。
「外出前だけUV対策をしていた」人の満足度は45%、「レジャーに出掛ける時だけUV対策をしていた」人の満足度は33%と、ケアの程度と現在の肌に対する満足度は比例していることがわかった。
同様に、「10~20代の頃のUV対策の程度と現在の肌悩みの実態」を調査した。その結果、10~20代の頃に「レジャーに出掛ける時だけUV対策をしていた」人の現在の肌悩み1位には、「シミ・そばかすが多い」(62%)があがった。一方で、「外出前・外出中ともにUV対策をしていた」人、「外出前だけUV対策をしていた」は同項目がともに49%と低い結果となっている。
また、「ハリやつやが足りない」や「くすみが気になる」といった紫外線による光老化の影響に関しても、「レジャーに出掛ける時だけUV対策をしていた」人は、「外出前・外出中ともにUV対策をしていた」人より高い数字が出ている。
同社ノブ事業部の学術担当者は、「子どもの頃はいくら日やけをしてもすぐには害が見られませんがその傷は遺伝子に刻まれ、何十年もたってからしみやしわ、また皮膚がんなどといった形で現れます。紫外線の功罪について多くの方に知っていただき、ぜひ子どものころからの紫外線対策に取り組んでいただきたいと思います」とコメントしている。