宅配寿司チェーンの“銀のさら”を運営しているライドオン・エクスプレスが展開する、宅配釜飯チェーンの“釜寅”。メニューのチラシがよく家のポストに入っているけれど、まだ食べてみたことがないという人も多いのではないだろうか。

しかし、ネット上には宅配サービスというのを抜きにして「釜寅は美味しい」というレビューのまとめなどもあり、気になる存在。そこで今回は「百聞は一見に如かず」とばかりに編集部で釜寅の4商品を注文し、実食してみた。

4つの釜飯が到着

魅力的な商品がメニューに踊る中、今回注文したのは、「釜寅五目」(税抜1,410円)、「かにいくら釜飯」(税抜1,600円)、「うなぎまぶし」(税抜1,890円)、「鯛釜飯」(税抜1,410円)の4品(価格は地域により異なります)。待つこと40分、届けられた釜飯は、木枠と木製のフタとアルミの釜がセットになった器に盛られ、薬味やお漬物、ポットと茶碗、しゃもじとお箸が揃った1人前ずつの“お膳スタイル”だ。

そして、ポットの中身はお茶やお湯ではなく、お出汁とのこと。釜寅では、1杯目はそのまま、2杯目は薬味を添えて、3杯目は出汁をかけてお茶漬けにして食べる、いわゆる名古屋名物の“ひつまぶし”スタイルでの楽しみ方を標準で提供している。

かにいくら釜飯

うなぎまぶし

釜寅五目

鯛釜飯

確かに釜の蓋を開けてみると、湯気が立つアツアツのご飯は結構なボリューム。お茶碗3膳分は優にあり、1人前を複数人でシェアしたり、複数のメニューを取り分けて楽しむのにも適した分量だ。

それぞれの釜飯に違う特性が!

それでは早速、実食。試食会に参加したメンバー全員が共通して「色々な具材が入っていて、美味しいよね!」と意見が一致したのが「釜寅五目」。柔らかい鶏もも肉やエビのほかに、シイタケ、うずら、にんじん、銀杏、ごぼう、錦糸卵が添えられ、それぞれの野菜のエキスがご飯に滲み出た複層的なお出汁が味わい深く、ご飯にしっかりとした風味をつけていて、最もオーソドックスな美味しさの釜飯の味と言った感じだ。老若男女問わず誰でも美味しいと受け入れられる味で、「迷ったらコレ!」と言いたいラインナップ。

次に美味しさと稀少性から人気を集めたのが「うなぎまぶし」。既に市場そのものでも稀少価値のあるうなぎを蒲焼ではなく、釜飯で提供。その贅沢さだけでテンションが上がってしまうが、釜飯でじっくりと炊き込むことで、うなぎの旨みがご飯にまで浸透し、絶品の味わいだった。

二杯目は薬味とともに(左)、三杯目は出汁を加えていただく(右)

お次は「かにいくら釜飯」。こちらもカニとイクラという贅沢な海の幸を釜飯に閉じ込めた逸品。ご飯と一緒に炊き込まれているのはカニだけで、イクラは別添えで後から載せるスタイル。カニの出汁がしっかり炊き込まれたご飯の上に、イクラをトッピングすることで海鮮ならではのメリハリの効いた塩味を楽しむことができる。

そして最後は「鯛釜飯」。単体では一番アッサリとしていて大人の味。しかし、淡泊で単調な味になりがちな白身魚である鯛には絶妙な加減の塩味が付いており、最後まで飽きのこない釜飯に仕上がっている。また、今回注文した4品の中では、お茶漬けにした時に最も美味しいとの声が高かった。

いくらは変色してしまうため、後載せ。こういった心遣いが嬉しい

"オトナ"味の鯛茶漬け

ちなみに、今回、本体の釜飯以外で意外な評判を得ていたのが、付け合わせのお漬物。3種類のいずれも繊細な味で、脇役ながら「これ単体でも注文したい」との声も。

釜寅には今回試食してみた4品以外にも、「カキ釜飯」や「うに釜飯」のほか、変わり種では「ネギ豚釜飯」などを用意している。まずは今回の4品あたりのオーソドックスな商品から試してみて、その次に個性派メニューにもチャレンジしてみたい。