三菱電機は2月10日、充電台に空気清浄機能を搭載したコードレススティッククリーナー「iNSTICK HC-VXE20P」を発表した。価格はオープンで、推定市場価格は70,000円(税別)。発売は3月1日を予定している。本稿では製品発表会の様子をレポートする。

「iNSTICK HC-VXE20P」(左)、充電台に空気清浄機が搭載されたスティッククリーナー(右)

充電台には"空気清浄機"の役割も

iNSTICKの大きな特徴は、充電台に搭載されたPM2.5にも対応する空気清浄機能。HEPAフィルターによって、花粉もしっかりキャッチする。8畳の部屋を約51分でキレイにする空気清浄能力を持つ。

掃除性能では、風速毎秒60mの高速旋回流でゴミと空気を遠心分離する三菱電機独自のサイクロン技術により、コードレスながら吸引力が約99%持続する。たまったゴミが風でかく拌されるのを抑制し、掃除中に気になる排気のにおいも約73%低減している。

女性でも軽々操作できる

ハンディ型の掃除機としても使用可能

ヘッドがコンパクトで、狭い隙間なども掃除しやすそうだ

モーター内蔵のヘッドなので、ゴミをしっかりかき出してくれる

大きいゴミは瞬時に分離し、ダストボックス下に落ちて溜まる

スティック型として床の掃除ができるほか、ハンディ型の掃除機としてテーブルの上なども掃除できる。専用アタッチメントの毛ブラシも装備しており、サッシなど狭い隙間のゴミもかき取る。また、掃除動作に応じてパワーを自動でコントロールし、節電する「スマートSTOP」機能を搭載。ダストボックスは凹凸がないシンプルな構造で、分解も簡単だ。丸洗いが可能なので、手入れもしやすい。

ボウリングの球も軽々上がる吸引力

ボタンを押すだけで簡単にダストボックスが外れる

衛生面が気になるダストボックスも、水洗い可能

充電台にはHEPAフィルターが

空気清浄機機能は単独で使用できる。充電台のスイッチで電源のオンオフや、運転モードの切り替えなどを行う

"目立ちすぎない"スティッククリーナー

iNSTICKは、部屋のインテリアに調和するデザインとカラーで、コンセプトは"お部屋に出しておく"新しい掃除スタイル。クリーナー本体と充電台を一体化させた円柱状のフォルムが特徴だ。

リビングや玄関など生活の場に、積極的に置けるデザインを目指して設計されたという。いつでも手に取れる場所に置くことで、ゴミが気になったらすぐ掃除に取り掛かれるのもメリットの一つだ。

インテリアに溶け込むデザイン

一見、スピーカーや照明にも見える

ユニークな"空気清浄機付き"スティッククリーナー

三菱電機ホーム機器 代表取締役 田代正登氏

三菱電機が行ったアンケートによると、掃除機を使いたくない理由の1位が「掃除機を出し入れするのが面倒」という結果だった。そこで、部屋に出しておけるデザインにこだわり、充電している間も空気をきれいにできる「空気清浄機能付きスティッククリーナー」を企画したという。

三菱電機ホーム機器 代表取締役社長 田代正登氏は「曜日や回数を決めて掃除をする人が多かったが、最近は散らかったり汚れたりした時に掃除をするスタイルが広まってきた。使いたい時にいつでも使える空気清浄機付きのスティッククリーナーは、他社にはない新しいジャンルの製品だ」と自信を見せた。

掃除をしたくない理由の第1位は「掃除機を出すのが億劫」

持ち上げるだけで簡単に使える仕組み