日本経済団体連合会(以下、経団連)は9日、会長の諮問機関である「審議員会」の新任副議長に、英通信会社の日本法人・BTジャパンの吉田晴乃社長ら11人を内定したと発表した。経団連が女性を役員に起用するのは吉田氏が初となる。

副議長にはこのほか、高橋恭平氏(昭和電工会長)、山内隆司氏(大成建設社長)らを内定。併せて新たな副会長に、岡本圀衛氏(日本生命保険会長)、永易克典氏(三菱東京UFJ銀行会長)ら6人を内定した。いずれも2015年5月11日の理事会での選任を経て、審議員会の定時総会が開催される6月2日に就任する予定。

経団連の榊原定征会長は、9日に開催された記者会見において、「経団連はこれまでも女性の活躍推進に取り組んできたが、さらにこの取り組みを加速させていく。新たな体制の下で、経団連ビジョンで掲げた経済社会の実現を目指したい」とコメント。

また、JA改革については、「規制改革の重要なテーマのひとつであり、しっかり取り組んでほしい。経団連としてもJAグループとの連携をはじめ、農業界との連携を強化していく」と話した。