楽天と東芝はこのほど、女性のホルモンバランスに関する調査を発表した。両社は共同で基礎体温管理サービス「楽天キレイドナビ」を提供している。

「体温タイプ別の分布」(全体)

同調査は2014年10月1日~12月31日、「楽天キレイドナビ」会員である全国の25~44歳の女性を対象に、「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」機能の判定データを調査・分析したもの。個人が特定できない状態に加工したデータを使用し、サンプル数は非公開。

「体温タイプ判定」機能では、一生理周期の基礎体温計測の結果から基礎体温グラフの形状を、「キレイ2層タイプ」「高温期じわじわタイプ」「高温期ギザギザタイプ」「低温期長めタイプ」「高温期短めタイプ」「高温期不明タイプ」の6つに分類している。

全体の体温タイプ別の分布を調べたところ、ホルモンバランスが整った理想的な状態である「キレイ2層タイプ」は前回調査結果(2014年7~9月)の35.3%から6ポイント下がる28.8%となった。また、最も多かったタイプは、高温期の体温が安定せず、体温が低くなる日がある「高温期ギザギザタイプ」で46.9%を占めている。

「体温タイプ別の分布」(年代別)

年代別に体温タイプを分析した結果、25~29歳の女性の過半数が「高温期ギザギザタイプ」であることがわかった。これは、前回調査結果(2014年7~9月)から11ポイント上昇している。なお同タイプの人は、黄体ホルモンの働きが十分でないため、妊娠しにくい傾向にある。その原因として、ストレス、生活習慣の乱れ、血液循環が悪くなっていることが考えられるという。

「ホルモンバランスの信号の分布」(全体/年代別)

続いて、「ホルモンバランスチェック」機能の結果を分析した。同機能では、連続した三生理周期分の基礎体温データから判定した「体温タイプ」をもとに、女性ホルモンの状態を、健全な状態の「青信号」、乱れがちな状態の「黄信号」、要注意状態の「赤信号」の3段階で表している。

年代別にホルモンバランスの信号を分析した結果、前回調査結果(2014年7~9月)と比べて、「青信号」が全体で4ポイント減少し、「黄信号」の割合が全体で4ポイント増加した。特に40~44歳では、「青信号」の割合が6ポイント減少する結果となった。