内閣府は9日、2015年1月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比0.4ポイント上昇の45.6となり、2カ月連続で改善した。なお、好不況の分岐点となる50は6カ月連続で下回った。
家計動向関連DIは前月比0.3ポイント低下の43.9。業種別に見ると、小売関連DIは同0.4ポイント上昇の42.9、住宅関連DIは同1.8ポイント上昇の46.6となったのに対し、飲食関連DIは同5.4ポイント低下の39.7、サービス関連DIは同0.7ポイント低下の46.6となった。
企業動向関連DIは前月比0.1ポイント上昇の46.7。業種別では、製造業は同0.8ポイント低下の45.5、非製造業は同1.0ポイント上昇の47.6となった。
雇用関連DIは前月比5.8ポイント上昇の54.8となった。
2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比3.3ポイント上昇の50.0と、2カ月連続で改善した。
内閣府は、景気の基調判断を「景気は、このところ回復に弱さがみられる」に据え置いた。また、先行きについては、前月の「物価上昇への懸念等が引き続きみられるものの、経済対策や燃料価格低下への期待等がみられる」から「物価上昇への懸念等がみられるものの、燃料価格低下への期待や賃上げへの期待等がみられる」に変更した。