日本たばこ産業は4月25日、「たばこと塩の博物館」を東京都渋谷区から墨田区に場所を移しリニューアルオープンする。

「たばこと塩の博物館」外観イメージ

個性的な博物館が多く集まる墨田区に

同館は、たばこと塩の歴史や文化に関するテーマを中心に、それらを取り巻く時代や地域に関する幅広いテーマを紹介。1978年11月3日の開館から35年にわたり、渋谷区神南の地で営業してきた。2012年8月には来館者数が延べ300万人を超えたが、2013年9月より一時休館していた。

今回のリニューアルでは、「たばこ」「塩」の常設展示室と特別展示室を、これまでの約2倍の広さに拡充。視聴覚ホール、ワークショップルーム、図書閲覧室などの施設機能を充実させる。

「たばこと塩の博物館」エントランスホールイメージ

「たばこ常設展示室」は、「たばこ文化の発生」「世界のたばこ文化」「江戸のたばこ文化」「近現代のたばこ文化」の4カテゴリで構成。日本や世界の喫煙具や美術工芸品などを従来以上に数多く展示。また、たばこ文化の起源とされるマヤ文明の遺跡、メキシコのパレンケ遺跡「十字の神殿」の一部などを再現した実物大模型などを展示する。

「塩の常設展示室」は、「世界の塩資源」「日本の塩づくり」「塩のサイエンス」の3カテゴリで構成。世界遺産であるポーランドのヴィエリチカ岩塩坑で、坑夫たちに信仰されている「聖キンガ像」を現地の職人の手により再現製作した岩塩彫刻などを展示する。

新所在地は東京都墨田区横川1-16-3。浅草、両国から近い立地となる。また、同地は、明治37(1904)年のたばこ製造専売制導入後、初期に設立されたたばこ製造工場。その後、所在・名称を少しずつ変えながら、現在もJT生産技術センターとして稼働している。日本のたばこ産業にとって重要かつ縁のある地域とのこと。

開館時間は、10時~18時。休館日は、月曜日と年末年始。入館料は、大人100円、子ども50円。なお、特別展は別料金の設定を予定している。