"ゆるキャラ"の名付け親としても知られるイラストレーター・みうらじゅん氏が、8日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナB面』(毎週日曜10:55~11:15)に出演し、"ゆるキャラ"を命名したきっかけを語った。

"ゆるキャラ"の名付け親としても知られるみうらじゅん氏

船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーをはじめ、さまざまな"ゆるキャラ"たちが人気を博している昨今。視聴者からの「最近のゆるくない『ゆるキャラブーム』についてどう思いますか?」に対して、みうら氏は各方面から同様の質問が度々寄せられていることを明かし、「知らないですよ、俺そんなこと。俺、関係ないもん。なんで俺がそんなこと答えないといけないのかなと」と感想を述べた。

みうら氏が設けた"ゆるキャラ三カ条"が「郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性がある事」「立ち居振る舞いが不安定かつユニークである事」「愛すべき、ゆるさ、を持ちあわせている事」。二十年前、ある物産展を訪れた時に目撃したキャラクターを「本当に所在なさ気に端の方に立ってるんですよ」と振り返り、「幼い子は『知らない人について行かない』と教育を受けているから、知らないキャラについて来ないんですよ」と"ゆるキャラ"の不遇の時代を伝えた。

その当時、「誰も握手もしないし、これはかわいそう」と同情したというみうら氏。「"キャラ"は有名なこと。ミッキーとかミニーちゃんのことなのに、大きい枠に入れられているから所在ないんだと思って、"ゆるいキャラ"で"ゆるキャラ"という世界さえあれば、堂々と生きていけるだろうと思って付けた名前だったんです」「所在なさ気な人の居場所ですよね」と命名に込めた思いを語った。

そんなみうら氏が最近注目しているのは、ゆるキャラに付き添っている人物。これを"ゆる人(びと)"と命名し、「あっちの方がゆるい!」「結構いい役職なんだけどハッピ着させられて」とうれしそうに話していた。