iOSに標準装備のアプリで、デバイスを持つ方向によって挙動が異なるものは少なくない。たとえば、デバイスを水平に持つと、「カレンダー」の表示モードは週単位に変わる。「Safari」はフルスクリーンになるし、「計算機」は多機能な関数電卓に早変わりする

最新の株価情報を表示する「株価」も、その仲間のひとつだ。デバイスを垂直方向に持っているときは、株価とその変動幅がリストアップされるだけだが、水平方向に持ち替えると、そのとき選択している銘柄の株価チャートがフルスクリーンで表示される。大きな画面で見やすいうえに、垂直時には表示できないチャート期間(5/10年、ただしデータがない場合は表示されない)も選択肢として現れる。

水平時には、インタラクティブな機能も利用できるようになる。チャート上を長押し(プレス)すると、その時点での株価(チャート期間が1カ月以上の場合は1日の終値)がポップアップ表示される。チャート期間が1日の場合は1分単位で確認できるので、相場が急変したときの値幅もすぐにわかる。

変動率もかんたんに調べることができる。ある期間の始まりを「A」、終わりを「B」としたとき、「A」をプレスした状態で「B」もプレスしてみよう。その期間の値幅と変動率が表示されるのだ。プレスした指をそのまま左右へスライドさせれば、期間を変えて値幅/変動率を調べることもかんたん。個別銘柄はもちろん、日経225やTOPIXなどの株価指数にも使えるので、「株価」を使うとき活用してほしい。

操作手順をカンタン解説

1 垂直方向に表示しているときの「株価」。チャートは画面下部に小さく表示できるが、インタラクティブ性はない

2 デバイスを水平方向に持ち替えると、そのとき選択している銘柄のチャートがフルスクリーンで表示される。チャート上をプレスすると、その時点の株価がポップアップ表示される

3 チャート上を指2本でプレスすると、その範囲の株価の値幅と変動率を確認できる。指をプレスしたまま左右へスライドさせると、範囲の変更もかんたんだ

(提供:iPad iPhone Wire)