「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」

富士フイルムは2月5日、同社のレンズ交換式カメラ「Xシリーズ」の交換レンズとして、ズーム全域で開放F値2.8を実現した大口径標準ズームレンズ「フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR」を発表した。発売は2月26日。価格はオープンで、推定市場価格は税別130,000円前後だ。

フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WRは、35mm判換算で焦点距離24-84mmをカバーする標準ズームレンズ。「XF標準ズームレンズ」のフラッグシップモデルに当たり、ズーム全域で開放F値2.8を実現した。

レンズ構成は12群17枚となっており、球面収差や歪曲収差を抑制する非球面レンズ3枚、色収差を抑制するED(異常分散)レンズ3枚を採用。ズーム全域で、画面の隅々まで高い解像度を実現した。

レンズ全面に独自の多層コーティング「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」を施し、ゴーストやフレアを抑えながらシャープでクリアな描写を実現した。さらに、光の屈折率をコントロールして光の反射を抑制するナノGI(Gradient Index)コーティング技術も採用している。

インナーフォーカス方式を用いたフォーカシングシステムで、レンズ駆動部にはリニアモーターを使用。高速かつ高精度なフォーカスを実現しながら静音性にも優れている。フォーカスリングと絞りリングは金属製で、レンズマウントには真鍮を採用して強度を高めた。

主な仕様は、焦点距離が16-55mm(35mm判換算:24-84mmの画角に相当)、レンズ構成が12群17枚、開放絞りがF2.8、最小絞りがF22、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)、ステップ段差が1/3ステップで全19段、画角が29度~83.2度、最大撮影倍率が0.16倍(望遠端)。撮影距離範囲は、標準で0.6m~、マクロ時広角端で30cm~10m、マクロ時望遠端で40cm~10m。14カ所のシーリングによる防塵・防滴性能、-10度の耐低温性能を持つ。フィルター径は77mm。本体サイズは最大径が83.3mm、長さが106mm(望遠端:129.5mm)、重量は約655g。