日本マクドナルドホールディングスは5日、2014年12月期(2014年1月1日~12月31日)の連結決算を発表した。それによると、消費期限切れ鶏肉問題の影響などにより、最終損益は218億円の赤字に転落した。赤字は11年ぶり。
全店売上高は前年比11.5%減の4,463億円、連結売上高は同14.6%減の2,223億円、営業利益は67億円の赤字、経常利益は79億円の赤字となった。
中国の上海福喜食品で発生した消費期限切れ鶏肉問題の影響により、売上高が大きく減少。この売上高の減少に伴う影響に加え、原材料の廃棄費用など関連費用の計上や顧客の信頼回復、および事業を回復させるための投資を積極的に行った結果、利益についても対前年比で大幅に減少した。
併せて発表した2015年1月の既存店売上高は、前年同月比38.6%減と12カ月連続の減少。下げ幅は上場以来最大となった。年初に明らかになった異物混入問題が影響した。既存店客数は同28.5%減、既存店客単価は同14.1%減、全店売上高は同38.6%減となった。
なお、2015年12月期の連結業績予想については、「異物混入事例の発生によるビジネスへの影響を合理的に見積ることができない」ため、未定としている。