井の頭自然文化園に1月18日、マーラの赤ちゃんが誕生した。

生後1日目のマーラの赤ちゃん

「シロチャン」2回目の出産

出産したのは、2013年に初めて出産した「シロチャン」。前回は、運動場で出産したため、赤ちゃんの体温が下がり衰弱してしまい、病院に一時収容された。前回のようなアクシデントが起きないよう、今回は出産予定日の1週間ほど前から、暖房のきいた寝部屋に母親を隔離して出産に備えていた。

シロチャンの2度目の子育てはだいぶ落ち着いた様子で、出産当日の昼過ぎには、体の乾いた赤ちゃんを乳首に誘導しようと横になり、後ろ足を上げる姿も見られた。授乳も無事に確認でき、スタッフもほっと胸をなでおろしたという。

マーラとおなじテンジクネズミ科に分類されるモルモットは、生まれたその日からサツマイモなどの野菜類を食べ始める。マーラの赤ちゃんも、生後5日目の朝には、母親のために入れておいたマテバシイの硬い葉をチビチビと食べ始めた。7日目には、母親と一緒に朝食の草食動物用ペレットと乾草を食べ出したなど、食欲は旺盛のようだ。

おっぱいも大好き!(生後7日目)

赤ちゃんは現在(1月26日)、体長30センチ程度だが、身体の大きさに比べると耳や目などのパーツが大きく、アンバランスな体型となっている。特に後ろ足が大きく、親以上にウサギやシカ、カンガルーに間違えられそうな姿とのこと。

1月25日の赤ちゃん

ママといっしょ

赤ちゃんは、まだしばらくは寝部屋の中での展示となる。同園では、赤ちゃんの様子を見ながら、暖かい日には徐々に運動場に出していくことも考えているという。