全日空商事は4日、成田空港出国エリア内の免税店「ANA DUTY FREE SHOP」における訪日外国人の購買動向を調査し、その結果を発表した。それによると、他の国・地域と比べて中国人旅客(香港含む)の購買意欲が非常に高いことがわかった。
2014年の国・地域別売上構成比は、日本が52.3%、中国が36.6%、韓国が2.2%、台湾が1.3%。このうち、中国の購入件数は前年比71.3%増、金額では98.4%増と急増している。また、日本を除いた全ての国・地域の売上構成比を見ると、全体の76.8%を中国が占め、購買力の高さがうかがえる。
中国の平均購入単価は、2013年1月から2014年12月までの2年間で約4,600円増加。中国に次いで平均購入単価が高い台湾と比べると、2013年は約4,000円だった差が、2014年は約6,000円に拡大している。また、長期休暇シーズンである国慶節(10月)の平均購入単価は、前年比23.3%増と約3,400円増加している。
中国の商品ジャンル別売上構成比を見ると、化粧品が45%。商品ジャンル別推移では、化粧品の購入件数は前年比78.1%増、平均購入単価は同23.8%増の4,033円に増加。化粧品の平均購入単価増加の背景としては、まとめ買いや高価格帯商品の購入のほか、スキンケア商品をまとめたセット商品や土産用の購入が増えていることなどが挙げられるという。