近頃、スマートフォンを先端に設置して、自撮りができる「セルカ棒(自撮り棒)」がブームとなっているが、安全に配慮して東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド/東京ディズニーシー)では、セルカ棒の使用を禁止している。では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や、富士急ハイランド、ハウステンボスなどではどうなのだろうか。全国の一部の遊園地やテーマパークの広報部に話を聞いた。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)
大阪府此花区のテーマパーク、USJの広報部に話を聞くと「セルカ棒の使用や持ち込みに関して特に禁止していない」とのこと。ただし、三脚などの撮影補助機材に関しては、ゲスト同士のトラブルを避けるためにも一部制限しており、使用を控えるようキャスト(園内スタッフ)がゲストに対し声をかけることがあるという。
そうした場合、キャストに声をかければ、写真を撮影してくれるそうなので、気軽に声をかけてみよう。また、2014年7月にオープンした「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」などのエリア内ではセルカ棒を使った撮影を楽しめる。
富士急ハイランド
山梨県富士吉田市のテーマパーク富士急ハイランドでは使用できるのだろうか。広報部によると、「特に制限はしていない。最近は、セルカ棒を持ち込んで撮影を楽しんでいる方も多い」とのこと。三脚などの撮影補助機材についても制限はないようで、自由な撮影が楽しめるようだ。
ただし、「ええじゃないか」や「FUJIYAMA」などアトラクションに乗車している際は当然ながらセルカ棒の使用は禁止だ。セルカ棒を使うときはアトラクションから降りて使うようにしよう。
ハウステンボス
続いて、長崎県佐世保市にある、テーマパーク「ハウステンボス」に話を伺った。こちらも富士急ハイランド同様に「特に制限はしていない。景観あってのハウステンボスですので、ご自由に撮影いただければ」とのこと。三脚の使用についても、制限はないという。ただし、施設内など一部使用を制限している場所もあるようだ。
屋外での撮影に制限はないため、イルミネーションやオランダをイメージした町並みなど、記念写真をたくさん撮影して楽しもう。
八景島シーパラダイス
4番目は神奈川県横浜市にある、水族館やアトラクション施設を備える「八景島シーパラダイス」に話を伺った。「他のお客さまのご迷惑にならないように使用していただければかまわない」とのこと。三脚などの使用についても同じだという。
また、水族館内について聞くと「屋外での撮影時と同様の形をとらせていただいている。ただ、混雑しているようだったら、使用を控えさせていただく場合がある。空いている場合だったらかまわない。ただし、フラッシュを使った撮影は禁止」と回答していただいた。
ナンジャタウン
最後は、東京都豊島区にある屋内型のアミューズメント施設「ナンジャタウン」に、セルカ棒の使用について聞いた。「使用にあたって特に禁止にしたりはしていない。ただし、屋内型の施設であり、通路が狭い箇所もあるため、三脚やセルカ棒を使用している際に園内スタッフより、声をかけるもしくは、注意を促すことがある」とのことだった。
ナンジャタウンでは演出上、薄暗い通路も多いため、そうした場所での使用は控えた方がよいだろう。また、他のテーマパークと同様にアトラクション内での使用はNGとなっている。
セルカ棒の使用について | ||
---|---|---|
テーマパーク | セルカ棒 | 三脚 |
東京ディズニーリゾート | × | × |
USJ | ○ アトラクションでの使用はNG |
△ 他のゲストの迷惑になる場合一部制限 |
富士急ハイランド | ○ アトラクションでの使用はNG |
○ |
ハウステンボス | ○ 施設内の一部で制限 |
○ |
八景島シーパラダイス | ○ 混雑時に制限、水族館内でのフラッシュはNG |
○ 混雑時に制限、水族館内でのフラッシュはNG |
ナンジャタウン | ○ 狭い通路や薄暗い通路では注意 |
○ 狭い通路や薄暗い通路では注意 |
全国の5つのテーマパークに話を伺ったが、基本的には使用しても問題はないようだ。ただし、どのテーマパークも「他の客に迷惑がかからない範囲で」、「アトラクション(施設)内では禁止」というのは同じだった。
混雑している中で使用すると、客同士でのトラブルにもつながりかねないため、マナーと節度をもって楽しく撮影するようにしよう。