日本初の女性総理大臣が誕生するまでのサクセスストーリーをスリリングに描いた幸田真音の『スケープゴート』が黒木瞳主演で連続ドラマ化され、WOWOWで4月12日からスタートすることが4日、明らかになった。

左から、古谷一行、黒木瞳、石丸幹二

物語の舞台は男たちの権力と欲望が渦巻く永田町。大学教授・三崎皓子(黒木)はある日、元恋人のテレビ局役員・矢木沢峻(石丸幹二)に呼び出され、明正党総裁・山城泰三(古谷一行)と引き合わされる。父親との過去の確執から政治家を敬遠していた皓子だが、次の総選挙で政権奪還を狙う山城の思惑に次第に巻き込まれていく――。これまでさまざまな社会派ドラマを放送してきたWOWOWドラマだが、政界を舞台にした作品は今回が初めてとなる。

主人公の三崎皓子を演じる黒木は「皓子があれよあれよという間に政治家への階段を上がっていくように、私もこのハードル高き役柄をチャレンジしなければと心しました。女性の目線で政治ワールドをどう捉え、どう立ち向かうか、政治家の役が初体験なだけにとても楽しみです」とコメント。同局のドラマ『第三のミス~まず石を投げよ~』(2009年)以来、5年ぶりとなる主演を務める。

皓子の元恋人・矢木沢役の石丸はWOWOWドラマ初出演。「能力のある女性が一国のトップになってゆくサクセスストーリーに爽快感を覚えました。フィクサー的な役回りに面白みを感じています。そして主人公はかつて自分が恋人であったことを誇りに思える女性。そんな彼女に見合うような男性像を創ろうと思います」と意気込みを語った。

原作者の幸田は「女性の登用がますます話題になり注目されていますが、それでもさまざまな厳しさがあり、その行く手を阻んでいるのが現実です。政界に限らず、自らの夢の実現や社会のために迷い、悩みながらも頑張っている日本全国の多くの女性たちと、それを見守る男性たちに心からエールを送るようなドラマになるのは間違いないでしょう」と、今回のドラマ化に大きな期待を寄せている。

出演はほかに佐々木希、山口紗弥加、小市慢太郎、相島一之、光石研、神保悟志、小林隆、西岡德馬。連続ドラマ『スケープゴート』はWOWOWプライムにて4月12日(22:00~ 全4話)スタート。第1話は無料放送。