沼津港深海水族館では、このほど「ブロブフィッシュ」が捕獲され話題となっている。
"謎のブロブフィッシュ"を捕獲
「ブロブフィッシュ」は今回、同館で地元漁師の船をチャータ―して行われる、深海底引き網漁にて捕獲された。
"ブロブ"とは「ぶよぶよした小さな塊」といった意味で、生きている時は大きなオタマジャクシのような姿だ。"全身世界一ブサイクな魚"に認定されている「ニュウドウカジカ」も、ブロブフィッシュの1種となる。
ブロブフィッシュと呼ばれるウラナイカジカ科は現在、7種確認されているが、今回捕獲された「ブロブフィッシュ」はそのどれにも当てはまらなかった。種の鑑定のために研究機関に引き取られ、現在は同館にはいないとのこと。
日本の文献などには該当するものがなく、日本の学者などはほぼ新種で間違いないと見解を示しており、現在、世界の文献をあたっている途中となる。しかし、全世界で認められるまでには10年以上もかかってしまうケースもあるという。
同館では、「いつになるかお約束できませんが、"世界でもっとも可愛い"ブロブフィッシュを生きた状態で展示できるよう頑張ります。簡単なことではありません。長い目で見守って下さい」とコメントしている。
同館の所在地は、静岡県沼津市千本港町83。