財務省は2日、2014年度12月末租税および印紙収入、収入額調を発表した。それによると、12月の税収実績は前年同月比11.4%増の2兆9,677億円となった。所得税収が増加したことや、増税で消費税収が大幅に伸びたことなどが反映された。

主な税目を見ると、所得税は前年同月比14.8%増の1兆2,186億円。このうち、源泉徴収分は同15.1%増の1兆1,782億円、申告分は同5.4%増の404億円となった。消費税は同24.9%増の7,455億円と大幅に増加。相続税は同11.1%増の1,645億円、石油石炭税は同13.5%増の511億円となった。

2014年12月税収(出典:財務省Webサイト)

一方、法人税は前年同月比7.9%減の1,536億円、揮発油税は同3.1%減の2,041億円、酒税は同0.9%減の1,127億円、たばこ税は同5.7%減の770億円などとなった。

2014年4月~12月末までの累計税収は前年同期比11.4%増の28兆171億円。税目別では、所得税は同7.8%増の10兆2,142億円で、うち源泉徴収分は同8.4%増の9兆2,380億円、申告分は同2.5%増の9,763億円。消費税は同24.4%増の6兆6,683億円、法人税は同19.7%増の4兆7,993億円などとなった。

2014年度予算の税収に対する進捗率は前年同期比0.6ポイント増の54.2%だった。