ネットでたのめる3次元造形サービス

オンデマンドで切削加工および射出成型によるパーツの試作や小ロット制作を受託しているプロトラブスも出展。3D CADファイルを同社のウェブサイトにアップロードすれば、平均3時間で見積もりの取得、発注まで行うことができる。

ちなみに当サイトでは、同社のトーマス・パン社長がものづくりに関るさまざまな人に出会い、意見を交わす「対談! 日本のものづくり - プロトラブズが国内有識者と探る」が絶賛連載中だ。

プロトラブズのブース

大田区の工場で作られた3Dプリンタ

大田区の工場で3Dプリンタを開発・販売しているスマイルリンクは同社のパーソナル3Dプリンタ「DS.1000」を展示。写真を撮影するのを失念してしまったのだが、同社は最近、人体の3Dデータが取れるボディースキャナの取り扱いおよびプリントサービスを開始しており、その設備も展示されていた。

同社の大林万利子社長に連載していただいている「ゼロからわかる3Dプリンタ」ではFDM方式の3Dプリンタの仕組みや、簡単な3Dデータの作り方が紹介されており、これから3Dプリンタの導入を考えている方におススメだ。

「DS.1000」

日本産業界の英知が集結

最後にご紹介したいのが、技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)。

同機構は日本のものづくり産業がグロバール市場で持続的かつ発展的な競争力を維持するために、「次世代型産業用3Dプリンタ技術開発」と「超精密三次元造形システム技術開発」を目的に、近畿大学、東北大学、産業技術総合研究所、企業27社が参画し、2014年4月に設立された。

「次世代型産業用3Dプリンタ技術開発」では三次元積層造形技術や金属などの粉体材料の多様化・高機能複合化などの技術開発に加え、世界最高水準の造形速度と精度を有する金属用3Dプリンタを完成させ、2019年末までに販売することを目指している。

また、「超精密三次元造形システム技術開発」では、2018年度からの販売を目指し、鋳型用砂材料を高速で積層造形する三次元砂型積層造型装置の開発に取り組んでいる。