LINEやメールの返事が来ないと催促してしまう、一緒にいない時間の行動を詮索する、女性がいる食事会や飲み会へ行くことを嫌がる。筆者は仕事で恋愛相談を受けていますが、上記のように彼を束縛する言動が悪いことだとは把握していても、やめられないという相談をよく受けます。
やめられないのであれば、束縛することのデメリットを知っておくと、心にブレーキをかける一助になるかもしれません。
■束縛することは彼の未来を奪いかねない言動
たとえ取引先が相手でも、自分以外の女性がいる場所で彼が食事をしたりお酒を飲んだりすることを嫌がる女性がいます。
ですが、この行動を禁じてしまうのは、彼の人脈作りを邪魔しているのと同じこと。人脈は仕事をするうえでの財産です。信頼し合える人間関係を築いておけば、彼が仕事で困ったときに、助けてもらえることもあり得るのです。つまり束縛することによって、彼の仕事まで邪魔する可能性もある、ということ。仕事の邪魔をしてしまうのは、彼の将来性を奪いかねない行為です。仕事「だけ」を頑張って、あとは自分「だけ」を見ていてほしいという思いが、逆に彼の将来性を奪ってしまうのです。
■2人の会話に広がりがなくなる
例えば彼があなたの束縛を受け入れたとします。すると彼の生活パターンは、仕事とあなたに会うだけの繰り返しになります。そういった生活が続けば、2人の会話に広がりがなくなり、話すことがなくなってしまうのも時間の問題です。2人で過ごす時間がつまらなくなってしまうのです。
もし彼がイヤイヤ受け入れていた場合、起こった出来事をすべて報告することができなくなり、嘘をつかせてしまう一因にもなります。
■最終的に束縛した側の振られる確率が高まる
行動を束縛され、自分「だけ」を見ていてほしいと言われた相手は、次第にその関係が窮屈になります。「もっと違う世界を見たい」という理由で、振られてしまった女性もいますが、これは当然の心理ではないでしょうか。自分が望んでしたことではなく無理強いをされ続けたら、人はいつか自分の意思で決断したいと考えるようになるものです。
最低限のルールを守りつつ、好きな人が自由にのびのびと生きる環境を与え合えることが、真の愛情であり、真の信頼関係ではないでしょうか。彼を信じることは、自分を信じること。彼を束縛してしまいそうなときは、「自分が好きになった相手は束縛しておかなければ悪いことをしてしまうほど不誠実な人なのか」を、一度自分に問いかけてみてくださいね。
※写真と本文は関係ありません
著者プロフィール
内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細はブログまで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。