日産自動車は米国・デトロイトで開催された2015年北米国際自動車ショーにて、「タイタンXD」を世界初公開した。同モデルは2015年後半から、米国とカナダで競合の激しいフルサイズピックアップトラック市場に投入されるという。

日産自動車の新型「タイタン」

「タイタンXD」は、より大型で高額な大型ピックアップの力強い牽引力と、ハーフトンピックアップが持つ優れた燃費効率、手頃な価格を両立するモデルとなっている。最大牽引力1万2,000ポンド以上を実現し、最大積載量も2,000ポンドを確保している。

エンジンはカミンズ製5.0リットルV8ターボディーゼルを搭載。3つのキャブバリエーション、2つのフレームサイズ、3つのパワートレイン、5つのグレードをそろえる「2016日産タイタン」のラインナップのひとつで、最初に披露するモデルとなった。

先代の「タイタン」は、広く開口するリアドア、ベッドサイドストレージコンパートメント、ファクトリースプレーオンベッドライナーなど、顧客ニーズにフォーカスした装備で高い評価を得た。新型「タイタン」では、ラジエーターからリアアクスルまですべての部品を刷新し、よりハードな商用ニーズに応えるために開発が行われた。

シャーシは耐久性に定評のある日産の商用車のシャーシ設計をもとにした新しいフルボックス型のラダーフレームを採用。広範囲にわたって補強・強化され、優れた曲げ特性とねじり剛性を実現している。ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションも補強し、耐久性を高めた。リジッドリアアクスルサスペンションには、強靭なリーフスプリングとリーフブッシングを採用した。

「タイタンXD」は、インディアナとテネシーで製造するエンジンを搭載し、ミシシッピー州のキャントン工場で組み立てを行う。価格と仕様の詳細は後日発表される予定だ。