総務省は30日、2014年平均の全国消費者物価指数(CPI、2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は前年比2.6%上昇の102.7となり、2年連続で上昇した。消費増税の影響を受け、上げ幅はバブル末期の1991年(2.9%上昇)以来、23年ぶりの高水準となった。

指数の動き(出典:総務省統計局Webサイト)

総合指数は102.8で、前年比は2.7%の上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数(コアコア指数)は100.1で、前年比は1.8%上昇した。

10大費目指数を見ると、9費目で上昇、1費目で横ばい。上昇したのは、光熱・水道が前年比6.2%上昇、家具・家事用品が同3.8%上昇、教養娯楽が同3.7%上昇などとなった。

併せて発表した2014年12月の消費者物価指数によると、12月の生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.5%上昇の103.2となり、19カ月連続で前年を上回った。なお、上げ幅は前月より0.2ポイント縮小した。

総合指数は103.3で、前年同月比は2.4%の上昇、前月比は0.1%の上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は100.8で、前年同月比は2.1%の上昇、前月比は横ばいとなった。

また、2015年1月(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.2%上昇の101.2と、21カ月連続で上昇した。