ANAグループは2月1日より、フロントスタッフ約1万3,000人の制服を一斉にリニューアルする。乗客が同社を利用する各シーンを通してブランドを感じられるよう、客室乗務員、地上旅客スタッフ、ラウンジスタッフの制服を統一コンセプトでデザインした。なお、同社の制服リニューアルは10年ぶりで、客室乗務員の制服は今回が10代目となる。
新制服で向かえる初便は、2月1日00:05発の羽田~ロサンゼルス便(ANA1006便)となる。また、同日の羽田空港の国際線第2ターミナル45番カウンター前では新制服イベントとして、新制服を着用した客室乗務員や地上旅客係員、ラウンジ係員と撮影できるコーナーや、子供用制服を着用できる体験コーナーも設置する。
初の外国人デザイナーによる大胆デザイン
このコンセプトを創造してデザインを行ったのは、アジアから世界に羽ばたき、現在はニューヨークで活動するデザイナー、プラバル・グルン氏。同氏がデザインする洋服は、オバマ米国大統領夫人や、英国王室のキャサリン妃ら多くのセレブリティに愛用されている。
同氏は今回デザインを作り上げる上で、ANAのコーポレートカラーを活用した"ブルーライン"を大胆に取り入れ、海外においても世界の人々が一目見てANAの制服であることを認知できるような新制服を設計した。
ポイントはブルーライン
客室乗務員の制服は、優雅かつANAブランドを体現することで、世界のリーディングエアラインとしての品質の高さを印象付けるデザインを展開。ジャケット・スカート背面のブルーラインが特徴で、国内外の乗客が一目見ただけでもANAと認知できるデザインを目指している。 ブラウスは無地ブルー、ツイード柄のブルーとピンクの3種類。 男性の制服には、ANAカラーを取り入れたネクタイをグルン氏がデザインし、ライトグレーのジャケットとチャコールグレーのボトムスのセットアップとなっている(服装はグルン氏による監修)。
地上旅客スタッフの制服は、乗客が最初に接するスタッフとして、空の旅をイメージしてもらえることをコンセプトとしている。 襟首まわりにブルーラインを取り入れることで、ANAらしさを演出。 ブラウスには七分袖を採用し、ツイード柄のブルーとピンクで「エレガント」「フェミニン」を表現している。男性は客室乗務員同様、ANAカラーを取り入れたネクタイで、ライトグレーのジャケットとチャコールグレーのボトムスのセットアップとなっている(服装はグルン氏による監修)。
ラウンジスタッフの制服は、乗客がリラックスできる空間で接するため、フォーマル過ぎない制服をイメージして作られた。ブルーラインをジャケットだけでなくベストにも採用することで、「エレガント」で「フェミニン」なデザインとなっている。 ラウンジという空間特有の「リラックス」「シック」というコンセプトに基づき、全体的に落ち着いた色味の制服に仕上げた。