ここ最近、街中やネット上で頻繁に飛び交っている「おかぶり女子」というキーワード。ファッションのニュートレンドという事だが、実際どんなファッションなのか? また、まずはどこから火がつき、新たなトレンドの一つになるまで確立されたのかを探ってみたい。
「おかぶり女子」とはパーカーなどフードがついた服を浅く頭からかぶり、スニーカーやリュックなどスポーツカジュアルなアイテムと合わせる事で完成されるコーディネイト。これまで男性のストリートカルチャーとして既に浸透していたものだが、男性から発信されていた「強さ」「やんちゃ感」だけでなく、「甘さ」も演出できる2面性を持つコーディネイトとして支持されているようだ。
街中で自然とこのコーディネイトが流行っていったのはスニーカーブームの再来などストリートカルチャーが自体が盛り上がってきた事が理由だと推測されるが、大きく後押ししたのが、ティーンに絶大な人気を誇るガールズバンド「Silent Siren」のボーカル&ギター"すぅ"のTwitterでのツイート。「おかぶり女子がくるらしい」と自らの『おかぶり』コーディネイト画像と共にあげたメッセージに「かわいすぎる」「真似しなければ」と多くの反響があった。
確かに渋谷、原宿などティーンが多く集まる街にでると、すれ違うティーンでこの「おかぶり」ファッションを取り入れている子達をよく見かける。特に最近ではスポーツカジュアルアイテムを取り入れた「おかぶり女子」が多いようだ。そこで実際に10代女性300人を対象にアンケートをとり、その実態に迫る事にした。
まずは「フードをかぶったファッションを見掛けた事がある」という問いに対してなんと60%以上が「はい」と答えた。冒頭に「ニュートレンドの兆し」と書いたが、実は既にティーンの中では浸透率は高いようだ。また、「フードをかぶったファッションをかわいいと思う?」という問いには70%が「はい」と答える支持率の高さが見られ、「ファッションにスポーツアイテムを取り入れる事がある?」には80%以上が「ある」と答えるという、カルチャー全体の押し上げもあるようだ(回答数312名 / JOL編集部調べ / 2015年1月実施)。
このように「カルチャー」からも「街」からも支持される「おかぶり女子」。既に浸透率は高いが、2015年を皮切りにますますニュートレンドとして10代を中心に広がっていく事は間違いないようだ。