日本コカ・コーラは27日、都内にて2015年「コカ・コーラ」ブランド戦略発表会を行った。
「コカ・コーラ」ボトルの誕生から100周年
1886年に米国ジョージア州アトランタで誕生した「コカ・コーラ」は、1915年に誰もがひと目で「コカ・コーラ」と分かるよう、独特なフォルムの「コンツアーボトル」を開発。今年は、そのボトルの誕生からちょうど100周年となる。
この「コカ・コーラ」ボトル誕生100周年を祝して、2015年は年間で“サイコー!”キャンペーンを展開していく。その第1弾として“Heritage(ヘリテージ)”キャンペーンが開始された。Heritageとは伝統や財産を意味する英語で、100年もの間、愛され続けてきたという歴史を訴求していくという。
この日、プレゼンテーションを行なった日本コカ・コーラ株式会社コカ・コーラTMグループ統括部長のアドリアーノ・トレス氏は「往年のスターから、現代の消費者の方まで、この味とこのボトルが愛されてきた歴史を感じていただきたい。『コカ・コーラ』を飲むとき、誰もがこのボトルにキスをします。これから先、新しい消費者の獲得の機会、ファーストキスの獲得をしていきたい」と、さらなる消費拡大を目指すとコメントした。
あのスターも「コカ・コーラ」を飲んでいた
キャンペーン第1弾の新TVCMでは、マリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーなど、誰もが知っているスターに続いて、初めて日本のタレントとして「コカ・コーラ」のCMに登場した加山雄三さんのほか、サッカー選手の三浦知良さん、水泳選手の北島康介さん、シンガーのAIさんなどが登場。時代も世代も超えて、これからも愛され続けていく、という想いがこめられている。
発表会の場で上映されたインタビュー映像で、北島さんは「プロ水泳選手として所属させてもらったのがコカ・コーラ社。『コカ・コーラ』のジャージを着て試合に出たとき、ほかの選手や子どもたちが『カッコイイ!』って言ってくれて、すごく嬉しかった」と、「コカ・コーラ」が世界の広い世代で愛されていることを実感したと答えた。三浦さんも「ブラジルでプレイしていたとき、練習が終わると大きなボトルの『コカ・コーラ』をみんなで飲むんです。ブラジルの食卓にも常に『コカ・コーラ』はありました」と、日常の中に「コカ・コーラ」があったと述懐した。
キャンペーンにはこのほか、オリジナルポスターが作れるデジタルコンテンツ「Coke & Me 」や、新宿駅のメトロプロムナードをはじめ全国各地でスペシャルグラフィックを展開するなど、さまざまな試みをしていく予定だという。
8年ぶりの新製品「コカ・コーラ ライフ」が登場
さらに今回、100周年の目玉として8年ぶりとなる新製品「コカ・コーラ ライフ」の登場が発表された。同製品は砂糖と"ステビア"の葉から抽出された植物由来の甘味料を用いることで、さわやかな甘みを実現しながらも、100mlで19kcalとカロリーオフに成功。アルゼンチン、チリ、イギリス、アメリカ、メキシコ、フランスなど各国で発売されているが、アジアでは日本が最初の発売となる。
トレス統括部長は「今後、40代以上の世代が増加し、健康志向が高まる中でのニーズに応える製品。女性を中心とした大人の層を獲得したい。代替ではなく、新しい選択肢のひとつとして提案していく」と、日本市場への導入の狙いを話した。「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」に続く、新たな期間製品として定着を狙う。なお、同製品は3月9日より全国で発売される。