iOS 6のとき、地図アプリ「マップ」は大きく変化した。それまではGoogleの地図データを利用し、開発もGoogle主導で行われていたが、iOS 6以降はAppleみずからアプリ開発に乗り出し、地図データも独自調達に切り替わった。当初は地図データの扱いに多くの問題を抱えていたが、その後改良が続けられ、現在ではじゅうぶん実用的なレベルに到達している。

不具合が目立ったiOS 6当時の「マップ」だが、いくつか目玉機能も用意されていた。「Flyover」はそのひとつで、都市の上空を飛んでいるかのように地図を鳥瞰できる。当初はニューヨークやApple本社周辺(クパチーノ)など米国の都市が中心だったが、世界の主要都市が次々追加され、2014年夏には東京も対象にくわえられた。

そのFlyoverがiOS 8で強化、都市の名所を自動的に巡回する新機能「3D Flyover」が追加された。使い方はかんたん、「ニューヨーク」や「ローマ」、「ロンドン」といった都市名を入力して検索すると「○○を3D Flyover表示」という行が現れるので、右端の「出発」をタップすればいい。ニューヨークを例にすると、自由の女神像など観光名所に次々案内されるはずだ。

3D Flyoverは東京にも対応しているが、iOS 8リリース時点の日本の対象都市は東京のみ。他にも自慢できる都市があるのに……しかし心配は無用、「マップ」は進化を続ける。実際、2014年の年の瀬も押し迫った時期、前ぶれもなく札幌が対象都市にくわえられている。今後の計画は不明だが、名所旧跡が多く海外からの観光客も急増している日本のこと、今後に期待してもよさそうだ。

操作手順をカンタン解説

1 iOS 8でFlyoverが進化、一部の都市は手のひらで旅行気分を味わえる「3D Flyover」に対応した。東京は日本における対応都市第1弾だ

2 2014年12月、札幌も3D Flyoverに対応した。時計台やクラーク博士像は選から漏れたが、大通公園はしっかりピックアップされている

(提供:iPad iPhone Wire)