厚生労働省はこのほど、「働く女性の処遇改善プラン」をまとめ、内容について発表した。
2014年10月、「すべての女性が輝く社会づくり本部」(本部長 内閣総理大臣)は、女性が働きやすい環境づくりを推進するため、「すべての女性が輝く政策パッケージ」を決定した。これを受け、同省は女性が多様なニーズに応じた働き方で多様な分野で活躍し、働きに応じた処遇を得られる社会の実現に資する各種施策をとりまとめた。
発表された施策は5つ。1つ目は、「均衡待遇実現キャンペーン」の推進で、各地域において「パートタイム労働法」「労働契約法」などを集中的に周知していく。2つ目は「働きに見合った処遇改善の推進」。経済の好循環を非正規雇用労働者の処遇改善につなげるために、働きに見合った処遇改善を推進する。
3つ目は「ステージアップの支援」。離職によるブランクなどに対応するための公的職業訓練の充実や、子育て女性などに対するマザーズハローワーク事業による就職支援も行う。育児休業期間中の非正規雇用労働者の能力アップに向けたキャリアアップ助成金の拡充、パートタイム労働者に対するキャリアアップも支援する。
4つ目は、「いきいき働ける職場環境の実現に向けた雇用管理の改善」。期間雇用者の育児休業取得を促進するため、新たに「期間雇用者の育児休業取得促進プログラム」を実施する。セクシュアルハラスメント・妊娠出産等による不利益取扱いが起こらない職場環境づくりなども進めていく。
また、5つ目の施策として、「正社員実現加速プロジェクト」による正社員化も強力に推進することを明らかにした。
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