東京都はこのほど、2014年12月の都内中小企業景況調査の結果を発表した。それによると、中小企業の業況DIは前月比1ポイント悪化のマイナス36となり、前月の落ち込みからほぼ横ばいで推移した。

業況・見通しDIグラフ(全体)(季節調整済みDI)(出典:東京都Webサイト)

業種別の業況DIを見ると、製造業は前月から横ばいのマイナス30、サービス業は同1ポイント悪化のマイナス27とほぼ横ばい、小売業は同5ポイント改善のマイナス48と前々月の水準に回復。他方、卸売業は同2ポイント悪化のマイナス41と2カ月連続悪化し、ここ2年間の底値(マイナス42)とほぼ同じ数値となった。

前年同月比売上高DIは前月比3ポイント改善のマイナス33。業種別では、製造業が同3ポイント悪化のマイナス30となった一方、小売業は同9ポイント改善のマイナス46、サービス業は同6ポイント改善のマイナス27、卸売業は同5ポイント改善のマイナス31となった。

今後3カ月間(2015年1~3月)の業況見通しDIは、前月から横ばいのマイナス19。8月以降は動きがみられず、静観が続いているという。

併せて発表した2014年10~12月の設備投資、資金繰り等の状況によると、今期の設備投資を「実施した」企業は前期から横ばいの19.4%、採算DIは同0.1ポイント改善のマイナス11.1、資金繰りDIは同0.8ポイント改善のマイナス22.3、雇用人員DIは横ばいのプラス10.8となった。