JR北海道はこのほど、3~6月に運転される春の臨時列車について発表した。運転本数は前年の895本に対し、今年は480本と半数近くまで減らされる。
今回の発表に際し、同社は昨年との相違点として、「北海道新幹線開業準備等にともなう各臨時列車の運転本数の見直し」の他に、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運行終了や「SL函館大沼号」の休止などを挙げている。「SL函館大沼号」については、「SLニセコ号」「SLはこだてクリスマスファンタジー号」とともに2014年度までで廃止される意向であることが報じられていた。
昨年3~6月に計160本運転された「トワイライトエクスプレス」は、大阪発・札幌発ともに3月12日の列車が最終運転(3月1~12日は毎日運転)。臨時の夜行列車はその他、上野~札幌間の寝台特急「北斗星」「カシオペア」が運転されるが、北海道新幹線開業に向けた総合的な検査・試験などの影響で、ゴールデンウィーク期間中は運転しない日があるという。
道内で毎年運転されてきた臨時列車も、この春は運転本数が減少している。これまで週末を中心に運転されてきた臨時特急「すずらん82号」(札幌発室蘭行、東室蘭~室蘭間は普通列車)は、3月14日以降、大型イベント開催日など利用者が集中する日のみ運転(3月1・7・8日は運転)。特急「スーパー白鳥」「白鳥」によるゴールデンウィーク期間の弘前駅への直通運転も、今年は予定されていない。
札幌~旭川間の特急「旭山動物園号」は3月21~29日と4月4・5日の運転に。釧路駅発着で釧網本線を走る「くしろ湿原ノロッコ号」は、5月から6月上旬にかけて平日の運転がなくなり、富良野線で6月7日から運転開始される「富良野・美瑛ノロッコ号」も、6月29・30日を除く土日のみの運転となる(ともに7月以降も運転予定)。札幌~富良野間の特急「フラノラベンダーエクスプレス」は昨年とほぼ同じ本数(6月7日以降の土日と6月29・30日に運転。7月以降も運転予定)とされ、今年は「ノースレインボーエクスプレス」車両を使用する。