向井理と多部未華子、桐谷健太、広末涼子23日、都内で行われた、テレビ東京開局50周年特別企画ドラマスペシャル『永遠の0』制作発表記者会見に登場した。
本作は、累計発行部数546万部を突破した、百田尚樹による同名小説をドラマ化したもの。誰よりも生きることに執着し続けた男・宮部久蔵は、太平洋戦争の終戦間近、なぜ自ら零戦に乗り込み、特攻隊員として命を落としたのか。久蔵の孫にあたる司法浪人生の健太郎と、フリーライターである姉の慶子は、久蔵を知る人間を尋ね、祖父の本当の姿を探っていく。
主演の宮部久蔵を務める向井は、「原作が好きだったからうれしかった」とオファー時を振り返る。そして、「でも、原作を読んで宮部は結局、何だったのかわからないという印象だった。だから、観た人もそう感じてもらえるような宮部になるよう取り組んだ」と役作りについて熱く語った。
さらに、本作が戦争を描いた作品であることから、監督と「戦争はただの殺し合い。それを賛美することは絶対にやっちゃいけない。だから、(物語の中で)ヒーローを作っちゃいけない」という強い思いを共有したことも明かす。「何年間か分のパワーを全部注ぎ込んでやろうと思った作品。最後まで観てもらえたら伝わるものがあると思う」と作品をアピールした。
一方、広末は、過激派グループ「イスラム国」が日本人2人を拘束し、殺害予告を発表しているこの日に試写会と制作発表が開かれたことに関して「運命を感じた」と話す。「悲しみや憤りを平和への願いに変えて」と切実に訴えた。向井にとっては、2014年12月28日に女優の国仲涼子と結婚後初の公の場になったが、結婚に関するコメントはなく、報道陣の祝福の声にもリアクションはなかった。
テレビ東京 開局50周年特別企画 ドラマスペシャル『永遠の0』はテレビ東京系にて、11日(20:54~)、14日(20:58~)、15日(20:54~)に3夜放送。