米Microsoftは22日(現地時間)、スマートフォンやタブレットなど、タッチによる操作とモバイル端末向けに最適化したOffice「Office for Windows 10」の概要を発表した。また、デスクトップ向けの次期Officeスイートの名称を「Office 2016」と発表、2015年後半に提供を開始する計画も明かした。
Office for Windows 10は、Microsoftが前日の21日に明らかにした次期OS「Windows 10」向けに土台から開発したOffice。同社のモバイルファースト、クラウドファースト戦略に基づいている。Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookで構成され、タッチ操作とモバイル端末向けに最適化したユニバーサルアプリとなる。
Windows 10はデスクトップPCからモバイルまで同一のWindows「One Windows」を実現するOSとなり、最新のOffice for Windows 10はWindowsアプリストアの「Windows Store」で提供されるほか、Windows 10を搭載するスマートフォン、タブレットに無料でプリインストールされるという。
アプリケーション別の特徴としては、閲覧モードに新機能「Insights for Office」が加わったている。Bingをベースとし、オンラインにある画像などの参照情報を表示する。「Excel for Windows 10」ではタッチ向けに開発したコントロール機能により、キーボードやマウスなしにセルの選択など快適に操作できるという。「Outlook Mail and Outlook Calendar for Windows」でもWordとの統合により作成や編集がスムーズに行えるとしている。
Microsoftはこれに合わせて、次期Officeデスクトップスイートの名称を「Office 2016」と発表した。提供は2015年後半。Office 2016の詳細は数カ月以内に発表する予定とのことだ。