新しい年を迎えるにあたり、"新年の決意”として「今年こそお金をためるぞ~」などと、決意した人もいるのでは? その秘訣は、無料で利用できるインターネット家計簿サービス(以下、ネット家計簿)にあるかも! 過去に手書き家計簿に挫折したという人も、1日3分でできるネット家計簿を活用すれば、お金の流れが把握でき、結果、お金がたまるポイントも見えてくるかもしれない。
そもそも、なぜ家計簿は続かないのか? それは、手書きの家計簿のいくつかの「挫折ポイント」にハマってしまったからだろう。そんな挫折ポイントあげつつ、ネット家計簿の性能について整理してみた。
銀行口座やカード明細を一元管理
手書きの家計簿つけの最初の挫折ポイントは、クレジットカードの利用履歴や銀行の残高を、実際の家計簿上にどう連動させるかである。筆者は、家計簿を長続きさせる秘訣4つでも紹介したが、家計簿は現金出納帳として割り切ることで対応していた。
これだと家計全体としての動きを見るために、クレジットカードの利用履歴は、別途、エクセルで管理しなければならない。しかし、ネット家計簿なら、複数ある銀行の口座残高やクレジットカードの利用履歴などが自動的に反映され、家計を一元管理することができるのだ。
いつでもどこでも入力・確認
手書きの家計簿つけの2つ目の挫折ポイントとして、「記入をためてしまう」ということがあげられる。「後でつけよう」と思っていても、その"後で"は、なかなかできないもの。ネット家計簿なら初回の設定はパソコンが必要だが、その後はスマホで入力や確認ができる。手書きの家計簿は持ち歩けないが、スマホなら毎日持ち歩いている。
前述の通り、登録したクレジットカードの入出金は自動で記帳されるので、普段の支払いは登録したカードで行うようにすれば、それだけでほとんど家計簿ができあがる。日常生活に必要な買い物の多くはカード決済できるようになった現在、現金で買ったコーヒー代などは買ったその場でスマホに入力する。そんな使い方をすることで、記帳をためてしまうことも減るのでは?
集計や分析がワンクリック
手書きの家計簿つけの3つ目の挫折ポイントとして、「ただ、家計簿をつけているだけになってしまう」ということがある。家計簿は集計・分析をしてこそ! 反対に言えば、集計・分析をしないと、何のために家計簿をつけているか分からなくなり、家計簿つけのモチベーションは著しく下がってしまう。
ネット家計簿なら、家計簿をつけた時点でデータが入力されている状態なので、ワンクリックで集計や分析が可能だ。筆者は、手書き家計簿のデータをエクセルに入力して集計・分析をしているが、その労力を思うと集計・分析がワンクリックでできるのは革新的なことだと思う。
代表的なネット家計簿はこの2つ
ユーザー数が多いネット家計簿としては、「Kakeibon」と、「Money Forward」がある。それぞれの特徴を整理してみよう。
Kakeibonは初心者向けネット家計簿として人気がある。ログインするとトップページにカレンダー欄が表示され、1日にいくら使ったかの金額を見ることができる。その数字にマウスポインタを乗せれば、その日何にいくら使ったかが一目で分かるようになっている。
一方、Money Forwardはメールで通知してくれるサービスもある。収支や口座の入出金履歴などを1週間分まとめて土曜日に通知するウィークリーメール、さらには、自分で設定した金額以上の入出金があった際や、事前にクレジットカードの引き落とし日と金額をメールで通知する機能がある。
進化しているネット家計簿を上手に自分の生活にとりいれると、ぐんとマネーライフがクリアになるかもしれない。
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筆者プロフィール: 楢戸 ひかる(ならと ひかる)
1969年生まれ 大手商社勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。生活に役立つ情報を「主婦er」にて更新中。また、長期投資を始めた日々の記録をメルマガ「主婦が始める長期投資」で配信中。メルマガ申込みは「主婦er」より。