NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は20日、2015年PC春モデル「LaVie」シリーズを発表した。同社製PCのブランド名をLaVieに統一した2015年春モデルは、6シリーズ41機種で展開。本稿では、NECPC発表会で展示されていた注目機種「LaVie Hybrid Frista」の実機を写真で紹介する。

LaVie Hybrid Frista

タッチ対応の15.6型液晶を備えた「LaVie Hybrid Frista」は、同じ画面サイズのノートPCと比べ、設置面積を40%カットした省スペースPC。画面の前に書類や物を置けるようキーボードを省いた新形状で、重量も約2.8kgと自宅内で持ち運べる重さとした。

"とりわけノートPCが欲しいわけではないが、『設置スペースが少なくて済むPC』として、デスクトップでなくノートPCを選択する"という、省スペースのPCを必要とするユーザーを意識したホーム向け製品となる。

シリーズ名称の「Frista」は、"フリースタイル"に由来。詳細はニュース記事(「NEC、「フリースタイル」で使う奥行160mmの省スペース15.6型PC『Frista』」)に譲るが、個人向け店頭モデルではスペックの違いで3モデルをラインナップする。

LaVie Hybrid Frista。本体には第5世代Intel Core/Celeronを採用し、光学ドライブや、HDMI、USB 3.0などの端子類を備える。搭載する15.6型液晶の解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。Bluetoothキーボードとマウスは同梱品。

重量2.8kgと、かなり重い印象があったが、実際持ってみると女性でも両手であれば問題なく持ち運びできそうだ。なお、同社製ノートPC「LaVie Note Standard」のフラッグシップ機「NS850/AAB」の重量は約2.9kgなので、据え置きを意識した形状ながらA4ノートPCと同等の重量といえる

設置スペースは、キーボードを除いた本体のみで、奥行約16cm。右側面にはSDカードスロット、イヤホンジャック、USB 3.0×2を備える

液晶角度は無段階で調節可能。背面には、HDMI、Gigabit対応有線LANポート、電源ポート、排気口などを用意する

背面中央のネジ止めされた部分は、ユーザー側で開閉可能。メモリスロットにアクセスできる

本体左側には光学ドライブを搭載。上位2モデルはBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、下位モデルにはDVDドライブが装備される

付属マウスはBluetooth対応の小型レーザーマウス。Windows 8.1 Updateのチャーム表示、アプリ一覧表示などがスクロールホイールで操作できる同社の「ぱっとマウス」を採用する

片手で軽く持ち上げられる、薄型軽量のアイソレーション式Bluetoothキーボード(同梱品)。接続はBluetooth 4.0。薄型ながらキーピッチ17.8mm、キーストローク1.7mmを確保。配列は103キーの日本語JIS配列(テンキー付き)

Bluetoothキーボードは本体下部に完全に収納できる。本体背面左角のスイッチを操作すると、収納されたキーボードが前面に出てくる仕組み

液晶を最大限に倒したところ。スタンド兼用の本体部が重いため、倒す場合も起こす場合も片手での操作が可能。。倒すと完全に背面とくっつく形となり、タブレット形状で設置・持ち運びできる